こんにちは!Apple信者のiOSエンジニアです。
突然ですが、皆様はご存知でしょうか?
iPhoneシリーズの中で、iPhone XRが非常に重要な意味合いを持つ端末であるということを。
今はAppleに限らずスマートフォンといえば、2眼3眼カメラ全盛の世界。
なおかつ最新の話題に上がるのは、iPhone12や13などの新しい端末ばかりですよね。またカメラの薄型化を望む超えや、ノッチの廃止を望む声。
iPhone XRは、早くも皆の記憶から消えようとしているのかもしれません。
2022年に生きている今、iPhoneXRといえば「iPhone XSのときの廉価版だよね」「カラフルなこと以外はあまり印象がないな」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんね。
かくいう僕も、実はずっとそのようなイメージを持ってきました。
でも、そうではありません!
iPhone XRこそが、決してなくてはならない凄まじい可能性を秘めたモデルだと僕は確信しています。
もっといえば、「2018年から現在までのスマートフォンの4年間を創造したモデル」だとさえ思うほど。
また2022年のiOSアプリ開発にも、iPhone XRは非常に欠かせないデバイスだといえます。
そこで14歳からの強烈なApple信者兼iOSエンジニアであり、かつ2年以上iPhone XRを使ってきた僕だからこそようやく気づいた、iPhone XRの本当のすごさについて皆様にお伝えしていきたいと思います。
現在iPhone XRを使っている、もしくは以前使っていたことがある方はもちろん、iOSアプリ開発のお仕事に携わる方は必見の内容です。
iPhone XRを2年半使ってわかった凄さ
![iPhone XRを使って](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
今まで遅くとも2年以内にはiPhoneを買い替えてきたApple信者の僕が、歴代のモデルの中で唯一、iPhone XRだけは2年半に渡って愛用してきました。
いったいどうして、iPhone XRにそこまで惹きつけられるのか。
14歳からの強烈なApple信者であり、iPhone XRと長い間苦楽をともにした僕が、XRの凄さをお伝えしていきますね。
コスパの良さ
iPhone XRでよく言われているのは、そのコスパの良さ。
Apple信者として、本来ならiPhoneにはコスパなど求めていません。とても良いものであれば、多少無理をしてでも飛びつくように買ってしまいます。
しかしiPhone XRは64GBの最小ストレージを選択すれば、84,800円(税別)にて購入できます。なお最大ストレージ256GBであっても、101,800円(税別)から。
そんなコスパをあまり気にかけたことのない僕ですら、iPhone XRを購入したときには、フルスクリーンで最新のSoC(システム・オン・チップ)を積んで10万円を切る値段に驚きました。
しかもiPhone 11シリーズが発売されたときには、さらに価格が下がりましたよね。
中には投げ売りのように強引に販売しているお店も…
しかしさらに掘り下げて考えてみると、iPhone XRのコスパの良さというのは、長期利用をしたときにこそわかるものだと僕は感じるんです。
ずっと見ていても飽きないデザインというのは、iPhoneならば全てがそうかもしれません。
しかし「購入から3年がたってなお、動作のカクつきなど気にならずに普段使いできてしまう」という部分こそが、iPhone XRの本当のコスパの良さだと感じますよ。
デバイスの物理的バランスの良さ
iPhone XRの凄さとして、2年以上使った僕はデバイスとしてのバランスの良さを感じました。
iPhone XやXSを思い出してみてください。前面背面にはガラスが使われていて、ベゼルにはステンレススチールが使われていますよね。
僕はその高級感ももちろんとてもクールだと感じるんですが、iPhone XRはその真逆の良さがあります。
ベゼルにアルミが使われていることで、とても軽く、ふわっと持ち上げられそうに感じる。
ちなみに僕は、iPhone 7からの乗り換えで3年近くiPhone XRを使っていましたが、重たいと感じることはまずありませんでした。
全画面iPhoneなのにも関わらず、気を使うことなくさっと扱えること。
それが、僕が感じたiPhone XRのデバイスバランスの良さです。
A12 Bionicがもたらす長続きする性能
iPhone XRのすごいところは、長く使ってもその性能がへたらないという利点があります。
でもどうして、iPhone XR以降のデバイスの性能は落ちないのでしょうか?
その答えは、iPhone XRにはA12 Bionicが搭載されているから。
A12 Bionicチップには、新しく開発された「ニューラルエンジン」と呼ばれるアルゴリズムシステムが組み込まれています。
ざっくり言えば、iPhone XRからのiPhoneシリーズには人工知能が搭載されているということ。
だからこそiPhone XRからのiPhoneは飛躍的に処理能力が上がっているわけです。
その「かなり性能がへたらなくなったiPhoneシリーズ」の初代こそが、iPhone XRなのだといえるでしょう。
神がかり的に良いバッテリーケース
![バッテリーケース](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
iPhone XRが素晴らしい理由として、僕はバッテリーケースのこともお伝えしたいと思っています。
まず、Apple純正のバッテリーケースは単純に素晴らしい。
Appleが「iPhoneにつけてください!」と送り出しているだけあり、デバイスとの親和性がとても良いですよね。
またさらに掘り下げていくと、実はiPhone XS/XRシリーズ対応のものからバッテリーケース自体のデザインが変わっています。
本来ならばバッテリーケースをつけるときのテンションは、
「端末が重くなっちゃうけど、バッテリー切らしたくないから仕方ないよね」
という感じかもしれません。
しかしiPhone XRの純正バッテリーケースは、
「おかしいぞ…バッテリーケースつけたのにかっこいい」
という感じになります。
![バッテリーケース装着時](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
しかもこのバッテリーケース背面のAppleロゴの位置は、ちょうどiPhone 11/12/13シリーズに受け継がれる中央に位置しています。
![XRバッテリーケース装着](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
そのため今の「iPhone背面のAppleロゴはど真ん中時代」に使ったとしても、決して古臭く見えたり野暮ったく感じたりすることはないでしょう。
歴代iPhoneシリーズにおけるXRの重要性を14歳からのApple信者が独自徹底考察
![iPhoneXRをたくさん使ってきた](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ここまでは、iPhone XRの良さについてご紹介をしてきました。
でももしかすると、「そんなの知ってたよ」という方もいるかもしれません。
そこでここからは、更に掘り下げていきましょう。
実際にiPhone XRを2年以上使っただけではなく、14歳の頃からのApple信者の視点も入れてお伝えをしていきますよ。
iPhone XRの良さがわかった今、それ以上の価値について…
iPhoneの歴史、ひいてはAppleの歴史にどれほどiPhone XRが重要な役割を担うのかを、徹底考察&ご紹介していきますよ!
Apple自身が過去に打ち勝った記念碑的デバイス
iPhone XRが重要だと僕が感じるポイントの一つ目は、XRはAppleが過去に打ち勝つために必要だったデバイスだということ。
ここで言う「過去」というのは、iPhone 5cのことです。
iPhone 5cとは、iPhone 5sと同時期に発売された、お手頃でカラフルなiPhoneシリーズ。
5cには、様々な面から賛否両論ありましたね。中身がほとんどiPhone 5と変わらないため、思うことがあったユーザの方もいるかもしれませんね。
僕はすべてのApple製品が大好きなのであてにならないですが、当時iPhone 5cの白を使っていたという僕の奥さんに言わせると「あまりかっこよくなかったから早く買い替えたかった」と辛辣な意見。
AppleはiPhoneの販売台数や売上を公開していないので予想にすぎませんが、商業的には成功したのかもしれません。
しかしやはり、Appleにとって「妥協した」「外観だけ変えた」というような評価に繋がってしまったモデルだとも思うんです。
つまり「iPhoneに色をつけることは、革新的な要素がない証」となってしまった。そう考えるのは、深読みしすぎでしょうか。
しかしiPhone XRは、そんな評価を一気にひっくり返した。
ポップな外見にも関わらず、洗練された最新のSoC、FaceID、人物に限られますがポートレートモードまで搭載。
Appleが過去に打ち勝ち、さらには「これが本当のAppleが定義するポップ/ビビット」なのだと、全世界に知らしめたデバイスだと、僕は強く強く思うわけです。
Appleの精神に深く通ずるモデル
iPhone XRがAppleの中で極めて重要だと感じるのは、そのポップでカラフルな要素にも関係があると感じています。
Appleとカラフル…この2つの言葉で僕が強く連想できるのは、Appleが倒産寸前の状態から繰り出したウルトラC「iMac G3」。
![カラフルiMacのイメージ](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
このキャンディカラーのパーソナルコンピュータが、Apple復活の狼煙(のろし)となりました。
つまり、Appleにとって「カラフル」という要素は、その色の種類以上に多く深い意味合いを持つものだと僕は感じます。
先程ご紹介したiPhone 5cのやり方では、少しばかり暗雲が立ち込めてしまいました。
しかしAppleが新しい時代を始めるときには、カラフルという哲学がある。
M1 iMacが発売されたときも、そのカラフルなカラーリング話題になりましたよね。
まさにiPhone XRも、Appleの精神に乗っ取り新しい時代の風雲児として君臨したモデルと言えるでしょう。
iPhone Xが終わらせた世界、iPhone XRが創り上げた世界
![iPhone13ProとXR](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
iPhone XRが重要な意味合いを持つ理由として、僕がより強く感じること。
それは、iPhone XRこそが「新しいはじまり」だと感じるということです。
もちろんiPhoneが始まったのは、2007年1月9日。
スティーブ・ジョブズが、マックワールドで高らかに電話の再発明を宣言したあの日です。
とはいえ、初代iPhoneからはいくつかの重要な変更があったのも事実。
そんなゲームチェンジャーの1つとなったデバイスが、iPhone XRなのだと僕は考察します。
思うにiPhone Xは、ひとつのiPhoneの「完成形」であり「到達点」ではないでしょうか。
2眼カメラ搭載にも関わらず、そのデザインはこれでもかと磨かれています。
iPhone XSはXの後継であり、例えるなら「ウィニングラン」のようなものだと感じました。
そしてiPhone Xから始まったスクリーンサイズ5.8インチは、iPhone 11 Proにて終焉を迎えましたよね。
ここで、iPhone XRで初めて採用されたスクリーンサイズを思い出してみましょう。
そう、6.1インチ。
この6.1インチというスクリーンサイズは、
- iPhone 11
- iPhone 12/12 Pro
- iPhone 13/13 Pro
へと受け継がれていきます。
Pro Maxを除く現在のiPhoneのスタンダードモデル・フラッグシップモデルの流れを作ったものこそが、iPhone XRのフォルムだといえるでしょう。
2022年最新のiPhoneには、iPhone XRの息吹が宿っているということ。
もちろん、ただの考えすぎかもしれません。
それでも僕は、今のiPhoneシリーズを創ったものこそがiPhone XRだと強く信じているんです。
現在2022年のiOSアプリ開発のテスト端末にiPhoneXRがおすすめな理由
![iOSアプリ開発とXR](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
これまでは、主に「Apple信者」としての視点からiPhone XRについて語ってきました。
しかしまだ語り足りないほど、iPhone XRにはさらなる魅力があると感じています。
それは「iOSアプリ開発端末としても、iPhone XRはこの2022年にもポテンシャルを発揮する」ということ。
では一体どういうことなのかを、今度は現役でフルタイムのiOSエンジニアという視点から掘り下げていきましょう。
その1 価格を抑えられる
iOSアプリ開発のテスト端末を購入するとき、やはり迷うのは価格面ではないでしょうか。
iPhoneの中古価格はなかなか下がらないですし、かといって普段使いするものでもない。
安く買うということが、とても難しくなってしまうわけです。
しかしiPhone XRなら、フルスクリーンであるにも関わらずメルカリなどでは2万円台〜3万円台で販売されています。
つまりフルスクリーンiPhoneの中では、XRがいちばん手頃な価格で入手できるということ。
その2 最新OSに対応している
アプリのテストを行うとなれば、やはりどこかの段階では最新のiOSで試すべき。
僕の経験として、アプリ開発の現場では「旧OSでは問題ないのに、最新OSでは画面レイアウトや挙動が違う」と感じる場合も多々ありました。
その点iPhoneXRならば、最新のOSにしっかり対応しています。
現在のiOS15はiPhone 6sにも対応していることを考えると、あと2、3年は確実にiPhone XRは最新OSへと対応するでしょう。
しかもチップはへたらないA12 Bionicですから、テスト機として長く使えること請け合いです。
その3 汎用性の高い画面サイズ
![XRと13Proは同じ画面サイズ](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
先程触れたように、iPhone XRの画面サイズは今の最新端末の画面サイズと同様。
つまり、アプリUIの最新画面でのレイアウトを確認したい場合にも、iPhone XRは最適といえるでしょう。
始めたばかりの個人開発などでは、最新UIを確認するためだけに10万円以上を支払うのはさすがにちょっと躊躇しますよね。
そんなときこそ、どうかこのiPhone XRを手にとってみてくださいね。
その4 ハードウェアスペックが必要最小限
iOS開発のテストに使う場合、開発しているアプリの種類にもよりますが、そこまでカメラやディスプレイなどのハード面にはこだわらなくてもいい場合が多いですよね。
僕が実際にアプリを作る過程で、「もうすこしカメラ画質が良ければなぁ…」などと感じたことはありません。
ハードウェアスペックという点で見ても、iOSエンジニアにとってiPhone XRはとても丁度いい端末だといえます。
不要なハードのスペックは切り落とされているXRだからこそ、テスト端末としてガンガン使用できると僕は感じるんです。
テスト端末選びの注意点
![端末を選ぶ注意点](https://digital-apple-farm.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ただし、iPhoneXRをテスト端末としてチョイスする場合の注意点もあります。
どういうことなのか、以下にて詳しくみていきましょう。
アクティベーションロックや残債がないこと
購入時にまず注意すべきことは、端末に前ユーザの痕跡が残っていないこと。
これはテスト端末に限ったことではありませんが、アクティベーションロックがかかっている状態では自分のApple IDでログインすることもiPhoneを使うこともできません。
中古屋さんなどではこうした端末はほとんど販売されていませんが、フリマサイトなどで個人間取引をする場合には特に注意しましょう。
容量は少なくてOKなこと
iOSアプリ開発機としてiPhone XRを選ぶ際に、大きな容量のものは必要ありません。
iPhoneアプリの容量はせいぜい十数MB。僕が今まで開発してきた経験から、アプリをインストールするには端末のストレージは16GBもあれば十分。
iPhone XRを選ぶ上でも、64GBの最小ストレージで全く問題ありませんよ。
「画面サイズが同じ=挙動が同じ」ではないこと
これは購入時だけでなく開発を行う際にも注意してほしいのですが、画面サイズが同じであることと、端末の挙動が同じであることは別物。
これは先日実際にあった話ですが、iPhone 12/13シリーズのみ正常に動かないSwiftの記法があります。
画面サイズが同じだからといって、iPhone XRとiPhone 12/13シリーズが全く同じ挙動になるわけではないということは、頭の片隅に入れておきましょう。
さいごに
iPhone XRの素晴らしさや重要性について、この記事では掘り下げてお話してきました。
こうして隅々まで見て考察していくと、iPhone XRはAppleの歴史に欠かせない端末なのだと改めて感じますね。
Apple信者としての愛ももちろんありますが、iOSエンジニアとしてもiPhone XRは得難い端末だといえるでしょう。
もしも今手元にiPhone XRがあって、普段あまり使っていないなぁと思われる方は、どうか今一度さわってみてください。
目と心を凝らしていじってみることで、あなただけのiPhone XRの魅力に気づけるかもしれませんよ。
お付き合いいただきありがとうございました!