こんにちは!Apple信者のiOSエンジニアです。
突然ですが、Mac愛用者の皆様に質問です。
MacBookのキーボードや外付けキーボードは、JIS仕様ですか?US仕様ですか?
エンジニアの方やApple信者の方の中には、あえて日本仕様のJISキーボードではなく、US仕様キーボードを使っている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、そんなUSキーボード愛用者の宿命ともいえるとある悩みが芽生えるタイミングがあるのも事実。
ずばり、お仕事などで支給されたり人から借りたりしたMacBookのキーボードがJIS仕様だったときです。
普段USキーボードを使っているため、JISキーボードがうまく使えなかったり、場所をとって外付けのキーボードを接続したり…
Apple信者のiOSエンジニアであるこの僕も、USキーボード愛用者。
iOSエンジニアとしての仕事はもちろん、副業やこういった記事作成も含めれば「最低でも1日2万文字」をMacBook ProのUSキーボードで入力しています。
凄まじく忙しいときには「1日3万文字以上」を打ち込むこともあります。
キーボードを取り巻く環境は僕にとってとても大切なので、MacBookのJIS・US問題に関して、かなり考察や試行錯誤をしてきたと自負しています。
そこで同じ悩みを抱える同志の皆様に向けて、「USキーボード愛用者の悩みの解決法」を「1日3万文字をMacBookのUSキーボードで打ち込む僕」がご紹介していきます!
・US仕様のMacBookを購入したいと思っている人
・普段USキーボード愛用者だけれど、仕事などで支給されたMacBookがJISキーボードで困っている人
・US/JISキーボードのそれぞれのメリットとデメリット
・USキーボード愛用者がJIS配列のMacBookを快適に使う方法
USキーボードとJISキーボードの違い
まず基本的なところとして、USキーボードとJISキーボードの違いについて軽く触れていきましょう。
USキーボードの特徴

USキーボードというのは、米国仕様に発展してきたキーの並びを採用したキーボードのこと。
英語配列やUS配列、またASCII配列などと呼ばれることもありますよ。
また一口にUSキーボードと言っても、その中にも様々な種類分けがあります。
USキーボードの基盤は101個のキーが並んだものですが、そこにWindowsキーとアプリケーションキーを追加した「104キーボード(Windows仕様)」というものもあれば、コマンドキーなどを追加した「Mac仕様」なんていうのもありますね。
そしてUSキーボードの代表的な特徴は、キーに日本語が印刷されていないこと、またエンターキーの形状が横長だということでしょう。
英語圏での使用が想定されているため、もちろん英かな切り替えのキーはありません。
JISキーボードの特徴

JISキーボードは、その名の通り日本産業規格(JIS)が定義した配列を備えたキーボードのこと。
基本的にはJIS X 6002:1980(情報処理系けん盤配列)という並びに沿って、106個のキーが並んでいます。
またこちらも、同じJISキーボードの中でも「109キーボード(Windows仕様)」と「Mac仕様」という棲み分けがありますね。
Windows仕様であれば左上隅にあるのescキーの下に、英語日本語の切り替えを行えるキーが装備されています。
Mac仕様になると、皆様ご存知のようにスペースキーの両隣が英語・かなの切り替えになっていますよね。
JISキーボードの代表的な仕様としては、やはりキートップにひらがなが印字されていて、かな入力ができるということでしょう。
またエンターキーの形も特徴的で大きくなっています。
Apple信者にはUSキーボード愛用者が多い?

日本にあるほぼすべての教育機関や企業において、キーボードは日本語配列のものが使われています。
学校の授業などで初めて触ったコンピューターも、当たり前のようにJIS配列でしたよね。
しかし中には、あえてUS規格のキーボードを使う人もいます。
ソフトウェアエンジニアやライター、ブロガーなど、キーボードをめちゃめちゃに打ちまくるような職業についている人に多いかもしれません。
というのも前述のとおり、US規格キーボードはキーの数が少ないため、基本的には一つのキーに3つ以上の役割はないわけです。
なので入力の際に迷うことなく、特にエンジニアなどにとっては記号の入力がしやすいという大きなメリットがありますね。
ただ他の理由においても、USキーボードをあえて使っている方々がいると感じています。
それは、熱心なAppleファンの方たち。
Appleファンの方々のブログなどを拝見していると、USキーボードをチョイスしている例が多くあるように思われます。
もちろん、これには個人的好みもあるとは思うのですが、Apple信者特有のこだわりもあるのかなと僕は考察します。
Apple公式サイトのMacBook紹介ページなどでは、きちんとJISキーボードに差し替えられた製品イメージが使われています。
いっぽうAppleの発表会や製品パッケージなどでは、そのまま米国で販売されるUS仕様のキーボードが搭載されているイメージ画像が多いです。

これは僕が所有しているM1/2020のMacBook Proのパッケージですが、よくよくキーボード部分に目を凝らしてみるとUS配列であることがわかりますね。
ファン心理(熱狂的すぎるファン心理)としてはやはり、発表会で実際にAppleの有名役員の方やスター社員の方が手にとって紹介しているのと全く同じデバイスを手に入れたいもの。
(僕だけかもしれませんが)キーボード配列だって、熱狂の渦の中で目にしたものと全く同じものである方が激しくテンションがあがりますよね。
なので僕は、Apple信者の方にはUSキーボード愛用者が多い説を唱えているわけです。
USとJISそれぞれのメリット・デメリット
ではここからは、USキーボードとJISキーボードのそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきますね。
USキーボードのメリット
USキーボードを使うメリットとしては、やはりデザインがおしゃれでシンプルだということでしょう。
特にMacのキーボードは、USキーボードの場合にはキートップに大文字のアルファベットが刻印されています。
そのためひらがなが刻印されているJISキーボードと比べて、単純にシンプルに感じますよね。
また僕のように覚えの悪い人間にとって、ひとつのキーに3つ以上の役割がないことはやはり魅力的。
記号にしても、使い分ける方法はシフトキーを押すかそれ以外かだけで済みますからね。
また諸説あるとは思うのですが、一説によればキーボードを打つ際の理想的な体のポジションは、Bのキーがおへそ(体の中心)にくるようになることがベストなのだそう。そうすると、理想的なタイピングができるそうです。
しかしJISキーボードではエンターキーのサイズやキーの数などによって、Bのキーが少し左に寄っています。
その点USキーボードでは、JISキーボードに比べてBのキーがラップトップ全体の中心に近いところにあるため、ラップトップとバランス良く向き合えるというメリットもありますよ。
また先述のように、Appleファンとしてはパッケージ画像などに使用されている本来のイメージ画像と忠実に同じキーボードだということもUSキーボードの大きな魅力ですよね。
USキーボードのデメリット
USキーボードのデメリットとしては、やはり英かなの切り替えに一工夫こらす必要があるという部分でしょう。
Macに関しても、USキーボードにはもちろん英かなの切り替えキーはありません。
そのため設定画面から「CapsLockキーを使った入力ソース切り替えを有効にする」か、「Karabiner」や「英かな」などのアプリを入れて左右のコマンドキーなどで切り替えを行うようにしておくと便利。
ちなみに僕は「英かな」アプリを使っていて、左右のコマンドキーを左:英語、右:日本語に設定するのがお気に入りです。
USキーボードのもう一つのデメリットは、この記事のタイトルにもあるとおりに、自分のものではないMacBookに触りづらくなるということでしょうか。
企業で貸し出してくれたり用意してくれたりするMacBookは、当たり前ですがほとんど確実にJIS配列。そのため、自分の環境でない場合には工夫が必要になります。
この解決策に関しては、このあとの項で詳しくご紹介しています。
JISキーボードのメリット
JISキーボードを使うメリットは、やはり使い慣れていること。
日本で生まれ育った人は、ほとんどの人がこのJISキーボードを使っていますからね。僕だってもちろんそうです。
なので、どんなPCでもJIS配列ならばぱっと使うことができますよね。
仕事を始めても、特に工夫をせずとも使い慣れたキーボードで業務をこなせるでしょう。
またかな入力ができることも大きな魅力。
ひらがなで入力する「かな入力」設定に慣れると、ローマ字入力よりも爆速でタイピングできるらしいという噂を聞いたことがありますよ。
JISキーボードのデメリット
JISキーボードを使うデメリットは、そんなにないのではないかと思います。
ただ強いて言えば、僕個人の印象としてキートップの印字が少し複雑なように感じます。
かな入力はほとんどしないにも関わらず、ほとんどのキートップにひらがなが刻印されています。
そして特に記号は、一つのキーに3つ4つと刻印されている場合もありますよね。
「Bのキーが中心にくるのが良い」という先程の説でいえば、キーボードの中心軸が左寄りになっていることも少しバランスが悪く感じるかもしれません。
JISキーボードのMacBookが支給されたときの対処法3選

ではここからは、USキーボードを愛用している方のもとにJIS配列のMacBookが支給されてしまった、またオフィスのMacBookがJIS配列だったなどの場合の対処法をお伝えしていきますよ。
その1:キーボードブリッジを導入する(いちばんオススメ)
支給されたMacBookがJISキーボードだった場合の対処法として僕がいちばんおすすめするのは、
MacBookにキーボードブリッジを設置してUSキーボードを上に置く方法です。
実際に僕が使っているのは、下のようなキーボードブリッジ。

一言でいうと、ゴム足のついたアクリル板です。
手先の器用な方ならば、おそらくDIYで数時間もあれば作れちゃうのではないでしょうか…
この板が3,000円くらいするのですが、僕は手先が器用ではなく自分で作れそうもないため、素直に購入しました。
しかし実際に買ってみると、このアクリル板があるのとないのとでは大違い。
多くのキーボードブリッジには、下のようなゴム足がついています。


なのでMacBookにキーボードを重ねても、もとのキーボードに直接触れることはないようになっているんです。




ラップトップのキーボードの上に直接キーボードを載せている方もいるかもしれませんが、会社支給品を絶対に壊したり汚したりできませんよね。
強いて言えばこの方法、ちょっとだけキーボード部分が上に浮き上がる形になるのがデメリット。
そのため1日のうち数回ほどですが、意図せずトラックパッドを反応させてしまうことがありました。
ですが普段と同じポジションと姿勢を保ちつつ、JISキーボードのMacBookでストレスなく作業できるのは素晴らしいことだと僕は思いますよ。
ただし一点、注意すべきポイントもあります。
夏場など温度が高くなる場面では温度を逃がすためにファンが回ると思うのですが、MacBookの場合にはキーボードが冷気を取り込む通気路になります。
そのため空気の流れを妨げることに繋がってしまう場合もあるので、大きな音を立ててファンが回るほど高負荷の処理を行っている際には、キーボードブリッジをどけて空気の通り道を作ってあげましょう。
その2:MacBookをクラムシェルモードで使う
JISキーボードのMacBookにUSキーボード愛用者が対応する方法として、次におすすめなのがクラムシェルモードです。

MacBookに備わっているクラムシェルモードという機能を使うことで、MacBookを完全に閉じて外付けのモニターをディスプレイとして使うことができます。
いわば、Mac miniを使う状況と同じといえますね。
もちろんキーボードとトラックパッド(or マウス)が必要になりますが、こうすることで自分の好きな配列のキーボードを使えるわけです。
注意点としては、MacBookの放熱導線はキーボード側も通っているので、ずっとディスプレイを状態で強い負荷がかかる作業をする場合には、MacBookに熱がこもりやすくなります。
なのでファンがぶんぶん回るような処理の際には、クラムシェルモードはなるべく控えたほうが良いでしょう。
なおMacBookとキーボードとトラックパッドを置いて、さらにモニターを置く必要があるので、作業スペースにある程度余裕があることが前提となります。
その3:JISキーボードに慣れてしまう
JISキーボードにUSキーボード愛好者が対処するための最後の選択肢。
それは、今後のことを考えてJISキーボードに慣れてしまうというもの。
これはもう妥協になってしまうのでおすすめはしないのですが、特にいろんな人からMacBookを借りて作業をする人にとって、そのたびに外付けキーボードの繋ぎ変えをするのは面倒ですよね。
また大前提として、ごくごくまれにではありますが、MacBookへのアプリのダウンロードや私物デバイスの接続について禁止している会社もあります。
もちろんそのときは、頑張ってJISキーボードを使うしか道はありません。
僕の知り合いのエンジニアの方でも、
「はじめのうちはUSがかっこよくて気に入って使っていたけど、仕事現場ごとに自分のキーボードを繋ぐのが面倒だからJISに慣れる道を選んだ」
という方もいるようです。
さいごに
この記事では、USキーボード愛用者がJISキーボードのMacBookを支給されたときの対処法について書いてきました。
キーボードブリッジの導入は特におすすめなので、困っている方はぜひ検討してみてください。
USキーボード愛用者にとって、リモートワークなどで自分の好きな環境を作れることはとてもハッピーなこと。
その分環境が変わったとき、一般的なJISキーボードでのセットアップに四苦八苦するというのも、一種のあるあるだといえるでしょう。
僕はこれからも、なんとか試行錯誤しながらUSキーボードを使い続けていこうと思っていますよ。
この記事が、ほんの少しでも同志(USキーボード愛用者)の皆様の悩みの解消につながれば幸いです。
最後までありがとうございました!